9月、待ちに待った男の子が誕生しました。
3人のお姉ちゃんたちにとっては、待望の弟の誕生です。
ママのおなかの中にいたときから「早く会いたいね」と話していた3姉妹。
その願いが叶い、家族みんなに笑顔が広がりました。

そして10月26日。
この日は、生まれてきた赤ちゃんの健やかな成長を願う「初宮参り」の日。
家族みんなで、思い出の場所である産泰神社へと向かいました。
以前、安産祈願をしたあの神社です。
ママのおなかにいたとき、ここで「元気に生まれてきますように」とお願いした神様のもとへ、
今度は赤ちゃんを抱いて「無事に生まれました。ありがとうございます。」と感謝を伝えに行く日でした。

この日の主役はもちろん、生まれたばかりの男の子。
柔らかい頬と、まだ小さな手。
お参りの最中はずっと気持ちよさそうに眠っていました。
静かな境内に響く鈴の音や木々の揺れる音が、まるで子守唄のよう。
「寝る子は育つ」という言葉のとおり、これからもすくすくと元気に育ってほしい――
そんな家族みんなの願いが自然とこぼれました。

撮影では、お姉ちゃんたちが順番に赤ちゃんを抱っこ。
「次はわたしの番!」と笑い合う声が境内に響き、まるでお祭りのような賑やかさです。
抱っこをしているときの優しい表情、赤ちゃんの小さな手を包み込む姿。
そのどれもが、姉弟の絆を感じさせてくれる一瞬でした。

中でも印象的だったのは、三女さんが赤ちゃんを抱っこしたとき。
彼女はこの日、ちょうど7歳七五三のお祝いも一緒に迎えました。
ピンク色の着物に身を包み、少し緊張した面持ちで弟を抱き上げ、そっとほっぺにチュー。
その瞬間、赤ちゃんがふっと目を開けたのです。
まるで「ありがとう」と応えるようなタイミングに、家族みんなが思わず笑顔に。
シャッター音が何度も響き、あたたかい時間が流れました。

境内を包む秋の空気はやわらかく、
雨あがりの木漏れ日が差し込むたびに赤ちゃんの頬を優しく照らします。
その光景は、まるで神様が見守ってくれているかのようでした。

思い返せば、ママがまだおなかに赤ちゃんを宿していたころ、
この産泰神社で「安産祈願の記念撮影」をした日も、同じように穏やかな光が差していました。
そのときおなかにいた命が、こうして腕の中にいる。
写真を見返すたび、あの日の祈りと今日の感謝がひとつにつながっていくようです。
安産祈願のときも、そして初宮参りの今日も――
この家族の姿は変わらず、優しさと笑顔に満ちていました。
お姉ちゃんたちの手の中で眠る弟くん。
その小さな寝顔には、これから始まる新しい日々への希望が溢れています。


「あなたが生まれる前も、みんなでここでお祈りしたんだよ」
いつかこの写真を見ながら、そんな話をしてあげられる日がくるのでしょう。
家族の願いとともに、産泰神社で撮ったこの日の写真は、
きっと赤ちゃんにとっても、一生の宝物になるはずです。

